第2章 - 生きるため故生きる

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なにわ男子がデビューを発表した翌日7/29に放送されたなにわ男子のオールナイトニッポンでグループ名『なにわ男子』ってどう思いましたか？率直な感想を教えてください！（笑）と問われたところですが、本当に率直に言ってしまうと「もうちょっと練らんかい！！！！！！！」とツッコんだ思い出があります。すいません、率直にと言われたので…。

2018年10月、関西に4年振りに誕生したユニット、なにわ男子。これまで具体的に想像しがたかった関西からの「デビュー」がユニット誕生で急に導線が見えた。

オタクはどうしても急激な変化に弱い生き物で、そう…このメンバーで夢を追いかけてゆくのね…とふわふわ理解に努めながら向かった梅田芸術劇場だったものの、初めてのパフォーマンス「なにわLucky Boy!!」を観て圧倒的なキラキラに未来への期待と信頼全振りで梅芸から出てきた。うれしかった。

はじめこそぎこちなく出発したものの、なにわ男子はゆっくり自分たちの色を作って、雨にも負けず風にも負けず、物理的に近くにはいられなくても心の中でつながって最高の景色を見せてくれる本当に素敵なグループになりました。

2021年7月28日、横浜アリーナでCDデビューを知らされた西畑大吾くんは、最後の挨拶で「18歳のとき、大阪松竹座の先頭に立たせていただいたときからデビューするんだとずっと思ってきました。」と語っていて。

今や「焼け野原と言われていた～」なんて外野の言葉を引用しているが、そんな18歳当時の大吾くんは何度も「今が正念場」と語っていて。

ファンは心に秘めたナイフで自分を刺さないでと心配したり、五里霧中の中でそのナイフに希望を見て一緒になって磨いたり。何度季節を巡ってもナイフと共に過ごした日々は外野に目もくれず、がむしゃらで真っ直ぐだった。

西畑担人生で願った幸せはきっと単にデビューすることだけではなかったはず。

データを堀り起こしていて「望んだ夢が現実になっても本当に幸せかは分からないけど、大吾くんがいつか肩組んで泣きながら幸せ分かち合えるような仲間に出会えたらいいよね…」という過去の自分の手記見つけました。デビュー発表の瞬間は情景が丸ごと正夢になっていて、改めて望んだ夢で願った幸せがそこにあった。むしろデビュー発表よりもこの状況が何よりもたまらなく嬉しかったかもしれない。

よかった。本当によかった。

思い返せばこれまで感情が昂る瞬間はどれも「嬉しさのはんぺん」で、とにかくへこたれないように自分を保つ強さを鳩尾に据えてきたように思う。

だけどあの日横浜アリーナで見た笑顔は自分のための笑顔で、同じ歩幅で歩いてきた仲間への笑顔で、同じ夢を共有してきたファンへの笑顔で、とにかく肩の荷を感じない顔。これまでいろんな表情を見てきたのに初めて出会う顔だったね………。

関西ジャニーズJr.の西畑大吾くんを好きでいてすごく幸せだった。

松竹座で出会う季節ごとに違う顔に心臓飛び跳ねさせて、かけがえない小さな箱で輝くひとを目に焼き付ける日々が楽しかった。

深夜のラジオに笑い転げて、雑誌のテキストの斜め上発言に本屋でひとり吹き出して、お友だちと10時間も西畑大吾さんの話し続けてもまだ尽きない～となってきた時間がたまらなくおもしろかった。

大吾くんが口に出した夢が本当にひとつずつ叶っていくのがたまらなく嬉しかった。

どんなときも変わらず仲間を思いやる温かさに、スポットライト浴びながら客席を見渡す真っ直ぐで強い眼差しに信頼を重ねてたくさん救われた。

発される言葉たちから真っ直ぐな想いが届く瞬間に何度も心底感動した。

普段の生活があることが、ただ生きていることが幸せだと語った自粛期間に背中を押されて立っていられた。

一筋縄ではいかないアイドル人生の全部が宝物で

悔しくて悲しくて泣いても西畑大吾くんという関西ジャニーズJr.のファンだった日々に一瞬たりとも後悔なんてなくて